この時の時間は覚えていませんがだいぶ遅かった気がします。
といってもまだギリギリ人は起きている時間だし、街に行けば店もある。
友達もきっとそこにいるだろう(たぶん)。
友達からは「ホバートにいるよ」という有力な情報だけは聞いていたので
迷わずシャトルバスで街へ向かう。馬鹿一人。
(街っぽいところに)到着。着いたぁぁぁぁ!
おーぃ!着いたぞぉー!ホバートぉぉ!
おーぃ!
ぉーぃ。。。。。
誰もいない。車も走ってない。お店も。
。。。。暗いんですけど。
やばい。さみしい。。。
とりあえず宿を探そう。
あわよくばそこに友達がいたりして うふふ♪
宿1件目。入り口がわからない。
宿2件目。ピンポン押しても誰も出てこない。
宿3件目。今日は満室だって。
手持ちの宿情報が底をつきました。
ワーホリに限らず、海外旅行をする多くの人が手にする”地球の歩き方”。
それに限らずとも何かしらのガイドブックを持っているのが普通。
ガイドブック代をケチった代わりに日本から情報をプリントしていきた紙切れが数枚。惨敗です。
可能性を信じて1件目の宿へ。玄関を探す。見つからない。
2件目ピンポン。出てこねぇ。
あー。。。あー。。。野宿かー。。。
バックパックみたいな大型バックを背負って移動していたのもあり
さすがに疲れてベンチに座り一息つきました。
時計を見ればもう深夜。そりゃ閉まるよね、こんな田舎だもの。
なんて思いながら座っていたら遠くの方から人影が。
遠くて分からないが何かを引きずりながらこちらへ向かってくる。
(こわっ。いや、ここは平常心。平常心)
(口笛をひゅるるるる~) ←吹けてない
。。。目の前を通り過ぎる
(ドキドキ。。。)
。。。何事も無く通りすぎる
(ふぅ、、、なんてこたぁないね)
。。。なぜかUターンして戻ってくる
(来るんじゃねぇぇぇ こうぇぇぇぇぇ)
男 「どうしたんだ?こんな遅くに」
わたし (いや、おまえこそ。。。)
「泊まるところが無くてね。。。」 ←ちょっとかっこつけてる
男 「そうか!同じだな!実は俺もそうなんだ!一緒に飲もうぜ!」
わたし (!?)「え、あ、、うん、いいけど。。。」
よく見てみればこの男、わたしと同い年くらいの欧米人。
引きずっていたのは欧米人らしくないキャリーバック。
その上に無造作に置かれていたダースのビール瓶を1本手渡してきて
男 「Cheers!(乾杯)」
(軽いなこの男。。。。。まいっか)
わたし 「ちあーっす!♪」
飲みながら話を聞いてみると、どうやらこの男。泊まってた宿でオーナーとケンカして
追い出されたそうです。
行く当ても無くフラフラしてたらわたしが目に入ったのだとか(笑
場所は忘れましたが本土のどっかに住んでいるオーストラリア人。
会話の内容なんてもう忘れましたが、わたしも不安だったので仲間が見つかりほっとした記憶があります。
といっても、宿無しの状況は変わってません。むしろ2人に増えてしまった。
そんな中、ポツポツと雨が降り出してしまいやむなく移動。
男 「ここだ!ここしかない!」
わたし 「ここ!?まじで?いいのここ?」
男 「大丈夫だ!問題ない!」
男が腰を下ろしたのはとある病院の緊急車両出入り口。
たしかに屋根はあるけど。。。まーいーか。こっちも緊急に変わりない。
ちょっとだけお邪魔します。
そう思い腰を下ろしたものの、なんか落ち着かない。
わたしが気にしたのは男がそこで残りのビールを飲み続けたこと。
雨宿りはしょーがないとしてここで酒盛りって。。。ちょっと。。。なんかなー。。。
そんなことを考えたらすぐに移動したくなってしまい、会話に集中できない。。。
横目で別の屋根を探す。。。
わたし 「!!あった!ねぇ、あそこにしよう!あそこに今晩お世話になろう!」
男 「え。。。まじかよ。。。正気かおまえ。。。」
わたし 「ちょっと待ってて!聞いてくるから!」
男 「え、おい、ちょっと待て。。。おぃ」
わたしが走って向かった先は交番。薄暗い中、建物の中に明かりが見えたのです。
(おまわりさんならなんとかしてくれるおまわりさんならなんとかしてくれる)
わたし 「すみませーーーーん。だれかいますかーーーーー」
※ちょっと省略
なんとかおまわりさんと話すことができた。
明るくなったら出て行く条件で中の簡易ソファで寝ることを許してもらいました。
わたし 「ねーいいって!泊まっていいってさ!」
男 「・・・お、おう。そうか。。。」
荷物を持って2人で交番へ向かう。。。。その途中
男 「おれ、やっぱいいわ、おまえ1人で行ってくれ」
そう言うと、早足で交番と反対方向へ逃走する男。
わたし 「いやいや、ちょ待て。2人お願いってもうおまわりさんに言っちゃったよ」
男 「!?何余計なこと言ってんだよ。。。マジかよ。。。おれ警察苦手なんだよ。。。」
いったいこいつは何をやってきたんだ?(笑
ボソボソ言いいながらも、なんだかんだで着いてくるし(笑
そんなこんなで人が変わったように無口になった男と2人でやさしいおまわりさんにお世話になり、
素敵なワーホリ初夜を明かしました。
今思えばどこよりも安全な宿だったなと思います(笑
翌朝は約束通り、明るくなったところで起こされ追い出されましたけどね。
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