2015年6月24日水曜日

バスを乗り間違える

先日、友人宅から帰宅した際のこと。


時刻は夜の12時を回っていたのでそろそろ帰ろうと携帯アプリを使い
帰宅ルートを検索。
アプリについて:バンクーバーの交通機関。電車、バス、シーバス


遅めの時間だからか普段とは異なったルートが案内されました。


ぼくは多少の方向音痴と共に、交通機関の乗り換えが苦手です。
日本でも何度乗り間違えをしたことか。。。


なので今まで乗ったことが無いバス停、バス番号だったので不安はあったものの
乗り方はいつもと変わらないし大丈夫か。。。と思い、乗り換えの停留所で
同じ番号のバスを発見。そそくさと乗り込みました。


間もなくしてバスは出発しました。


アプリが表示する予定時刻よりも30分以上早い出発です。


ラッキーです。


楽勝♪と若干の達成感と共になんか不安が残っていたので携帯のGPS機能を使い
Google Map上でバスの動向を観察してました。


バスの進む方向、マップ上を下へと下ってゆく。


間違いはありません。次の角を右折して表示するルート上を進んでくれれば
完璧です。


右折ポイントで信号が赤になりバスが停止。曲がる体制をとりつつウィンカーを出しています。


よしよし。
ここまでくればもう問題なんぞはありません。安心しきっています。


青信号になりバスは曲がります。


左へ。


そしてまっすぐ進みます。ぐいぐい進みます。


しばらくして左折します。マップ上では上の方向へぐいぐい進みます。


逆方向のバスに乗ってしまったと気がついた時、降りようかどうか悩みましたが
そのまま乗っていれば一周して逆ルートから目的地を通る。きっと通ると信じて
乗り続けました。


そんな都合よくはいきません。


見知らぬ土地の見知らぬバス停でバスは停まります。


どうやら終点のようです。


「おまえはどこに行きたいんだ!?」


バスの運ちゃんちょっと面倒くさそうに話しかけてきます。


そりゃそうです。終点なのに降りようとしないのですから。


方向を間違ったことを説明すると


「ちゃんと乗るバスを確認しろ。30分後に逆ルート走るからそのままそこで座って待ってろ」


ちょっと不機嫌そうにそう言うと、バスのエンジンを切って車内を消灯させて
外へ出て行きました。


真っ暗なバスにひとりポツリ。


どういう状況だよこれ。と、自分を客観視してみたらなんだか切ない笑いがこみ上げてきました。


夜中の1時。誰もいないバス停に1台のバスが暗闇の中停車中。
中には1人の男がポツリ。


情けなw


しばらくすると運ちゃんが運転席に戻ってきました。
まだ発車まではだいぶ時間があります。


ピコン。。。ピロピロ。。。ピン。ピン。


おっちゃんの手から放たれるゲーム音が車内に響きます。


あぁ。。。なんて不思議な空間なんだここは。。。。


ゲーム音が聞こえなくなったと思ったらエンジン始動。


おっちゃんは無言のままバスを発車させました。


なんか気まずい。。。


めでたく元のバス停に戻り、本来のルートを走り帰路へ。


最後、降りる時に申し訳ない気持ちと感謝の気持ちをこめて


「サンキュー サー!」 Thank you Sir!


(こちらではバスを降りる時にほとんどの人がバスの運ちゃんにお礼の言葉をかける)
と、言うと


「あぁ、、おやすみ」


こちらを一切見ずにそう一言残し走り去っていきました。


分からない。怒ってんの?それ怒ってんの?
それともそういう人なのもともと?


彼にとっては日常、ぼくにとって非日常。
まぁこんなもんかと、おっちゃんにお礼の気持ちを伝えて本日は終了です。



なんのこっちゃない。
ただバスを乗り間違えただけの話です。

にほんブログ村 海外生活ブログ バンクーバー情報へ
にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿